昨日は朝から雨が降ってきて、大麦の刈取りを中止しました。
先週の週間天気予報を見て、予定を組んだのに・・・
天気予報は政治と同じですね。
そして今日も雨。
農業は自然相手。思い通りにならないのが当たり前!
今日の雨は“体を休めなさいということ”と思い、畑仕事は休みました。
思い通りにしたい人たちがいます。
それは人間の思いあがり、過ちです。
やがて人類を襲うであろう災難を無視して、自分たちの利益のために。
先日ある方が言っていた言葉通り、
「今だけ、自分だけ、お金だけ」の人たちです。
先週の日曜日に、
「放射能だけじゃない!タネの遺伝子汚染を考える映画祭」に参加しました。
内容は、「パーシー・シュマイザー モンサントとたたかう」という映画を見た後、
安田節子さんの講演「遺伝子組換え食品の真実」を聴きました。
映画では、モンサント社の悪辣なやり方を再認識し、
(アグリビジネス→悪辣ビジネス、モンサント社→モンサタン社?)
それに対し裁判で成果を挙げたシュマイザーさんに拍手を送りました。
安田さんの講演も勉強になりました。
安田さんは遺伝子組換えの問題に真剣に取り組んでいます。
「遺伝子組換え食品の最大の消費国は日本です」
ほんと?って思う人は多いかもしれません。
例えば「キャノーラ油」。
前に他のことで問題になったと思いますが、
その原材料はカナダ産のナタネ・・・もちろん遺伝子組換えナタネでしょう。
それと味噌や醤油に「国産大豆」とか「遺伝子組換えでない」とか書いてありますね。
信じられますか?
大豆の自給率は5%程度。
ほとんどが輸入大豆で、そのほとんどは遺伝子組換えダイズでしょう。
これは国が認めたおかしな表示方法によりごまかされているのです。
知らないうちにどんどん体に取り込んでいます。
まるで原発と同じですね。
では、なぜ遺伝子組換え食品がいけないか。
勇気と良心を持った研究者が、その危険性を動物実験で証明してくれました。
遺伝子組換えダイズを直接与えたネズミに健康被害と凶暴性が現れました。
その
死亡率は51.6%! (通常の大豆では10%)
トウモロコシを与えた鶏も死亡率は2倍になったそうです。
動物実験ではなく、実際に人体にも悪影響が出ています。
アメリカではタコスを食べた人に被害が続出。
イギリスでもフィリピンでもアレルギー性疾患が発生しているそうです。
ダイズ生産国のアルゼンチンやパラグアイでは、
白血病、皮膚疾患、遺伝障害が多発し、住民に避難勧告が出るほど。
(やっぱり原発と同じですね。)
農薬を大量に散布するわけですから、
人体にも環境にも良いはずがありません。
特に、
住宅と田畑が混在している狭い日本で、
みんなが“ラウンドアップレディー”の栽培を始めたらたいへんなことになります。
日本では想像もつかないほど広大な畑のアメリカやカナダなどとは違います。
日本に遺伝子組換え作物は要りません。
大事なことは隠しておいて、
私企業が政府を巻き込んで人々をだまし、
人命や財産を脅かしながら不当な営利主義をつき進めています。
遺伝子組換え作物は飢餓を救うというけれど、それは本当か…
いずれ種が滅び、土地はやせ、伝統農法もつぶし、
世界的な食糧危機の元になると思います。
そうなったとき、食糧の多くを輸入に頼っている日本はどうなりますか。
遺伝子組換え作物の栽培を承認したら・・・
TPPに加盟したら・・・
日本の農業はつぶされて、自国の食糧生産もできなくなっているかもしれません。
私は農業者だから言っているのではありません。
国民(消費者)の問題だからです。
何とかして遺伝子組換え作物の承認を阻止しなければなりません。
先日お知らせした農水省のパブリックコメントの
〆切が6月21日です。
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/110523.htmlもう一度お願いします。まだの人は国に意見を伝えてください。
難しいことは書かなくて結構です。
例えば、
「本当に安全なのですか?」とか
「除草剤使われたくない」とか
「私は遺伝子組換え食品は食べたくありません」とかで良いと思います。
そして結論として
「反対」と意思表示してほしいです。
将来の日本のため、子どもたちのために、
関心を持たないことは罪だと原発事故で知ったはずです。
安田さんは、会場からの「消費者にできることはありますか?」という質問に
こう答えていました。
「例えばカノーラ油を買ったら、ラベルに書いてある『お客様相談室』へ電話して、
『この商品には遺伝子組換え作物は使われていますか?』って聞いてください。
企業は消費者の意見を気にしますから、効果があります。
0120だから電話代はかかりません。
みんなで一日一善ならぬ“一日一電”しましょう」と。
思い通りにならないのが自然。
自然に合わせて生きるのが、地球上の生き物としてのヒトの生き方だと思います。