今日は朝だけ仕事をして、休日としました。
(城山の右手から昇る朝日と赤クローバー)
地元津久井の森を歩くツアーに参加してきました。
主催は「
地元の森と木とMachi プロジェクト in Kanagawa」。
と言ってもこのプロジェクト、女性一人で立ち上げたのです。
数十年前、その木が育って材木として売れば家が建つくらいの時代に、
そこらじゅうで山の木を伐採して杉や檜の針葉樹を植えました。
時代は変わり、値は下がり、製材すれば赤字になるので、
枝打ちや間伐などの整備すら放棄されるようになってしまい、
山は荒れ放題になってしまいました。
地元を愛し、その現状を改善すべく取り組んでいる佐藤草木さん。
その活動を知り、荒廃した森を放っておけず、立ち上がった北口さん。
私も山、森には関心があり、その主旨に賛同していますので、
できるだけ応援していきたいと思っています。
それでまずはこのツアーに参加することにいたしました。
地元って意外と歩いていないんですよね。
だからお誘いを受けた時から楽しみにしていました。
「青根」という地区は旧津久井町の一番奥、山梨県に接するところです。
ここには神奈川県内唯一の木造校舎の小学校があります。
残念ながら中に入ることはできませんでしたが、
窓から覗き込むと懐かしく感じました。
青根の神社には幹回り9.5mの大杉がありました。
この大杉の中には穴が空いていて、中には白蛇が住んでいるという言い伝えが
あるそうです。
さあ、いよいよ今日の一番の目的、林の現状の見学です。
8mまで枝打ちされ、間伐も行われている林です。
こちらは広葉樹の林。
気持ちのいい空間でした。
こんなにきれいに整備された林はなかなか見ることはできません。
普通というか、ほとんどの林は手入れされず、下のように荒れ放題です。
ここは水源の一つです。
飲んでみると、冷たすぎず優しい水でした。
清らかな水。
惹きつけられる山の木々。
日本一のヤブツバキ。
山を下り、佐藤さんの経営する青根草木館で昼食をいただいた後は、
青野原の尾崎製材さんへ。
ここでは佐藤さんが切り出した間伐材を製材しています。
その様子を見学させていただきました。
あっという間に切り出されます。
新月に伐採された木を製材し、自然乾燥させて使われます。
津久井産、県内産の木材もだんだんと使われるようになっています。
ここで佐藤さんとはお別れして、最後に向かったのは久保田酒造。
森〜木〜水〜酒とつながるわけです。
津久井に二つある酒蔵の一つです。
普段はできない蔵見学をさせていただきました。
これで今日のツアーは終了です。
皆さんは橋本駅までバスで向かいましたが、
私は途中の津久井湖のダムの手前で降ろしていただき、
そこから城山の山道を歩いて帰ってきました。
このところ仕事仕事でほとんど休んでいなかったので、
たまに晴れた日に出かけただけでもうれしかったのですが、
いままでなかなか機会がなかった地元歩きができ、
参加された方々ともいろいろ話ができて、とても楽しい一日でした。
いい休日を過ごさせていただきました。
そして森や水の大切さ、魅力を再認識した一日となりました。
今後、同プロジェクトでは、このようなツアーを開催していく予定ですので、
興味を持った方はぜひ参加していただきたいと思います。